皆さんは、「Adobe Flash Player」をご存知でしょうか?
「Flashコンテンツ」と呼ばれる、ネット上の音楽や画像などを組み合わせて作られる
動画アニメーションやゲームなどを見られる状態にするプレイヤーのことを指します。
この「Adobe Flash Player」が、今年2020年の12月31日をもってサポートが終了します。
皆さんもPCの表示などで、このサポート終了についての警告をご覧になったこともあるかもしれません。
とはいえ、何がどうなるのかよくわからないですよね?
何となく放置している方もいらっしゃるかもしれませんが、これ、放っておくと手持ちのPCが危険な状態になってしまうんです!
ということで今回は、「Adobe Flash Player」が終了するとどのような影響があるのか、
どのような対策をとったら安全になるのかということについて解説していきたいと思います。
1 「Adobe Flash Player」はなぜサポート終了するのか?
まずは、どうして「Adobe Flash Player」がサポート終了してしまうのか?というところから始めたいと思います。
「Adobe Flash Player」は、1996年に初リリースされたプラグイン(ソフトウェア)です。
アメリカの大手コンピューターソフトウェア開発会社Adobe(アドビ)によって作られました。
他に有名なアドビの有名なソフトウェアとしては、IllustratorやPhotoshopなどがあります。
名前だけでも聞いたことがあるかもしれません。
フラッシュプレイヤーはリリース以来、インターネット上の様々なWebサイトで使われてきました。
「おもしろフラッシュ」や「フラッシュゲーム」など、
世代によってはフラッシュを使ったコンテンツに慣れ親しんだ人も多いのではないでしょうか。
そんな「Adobe Flash Player」ですが、サポート終了に至った背景としては、
主に3つの理由により、フラッシュが徐々に使用されなくなっていったことが大きいです。
一つ目は、インターネット技術の進化。
これは説明するまでもないと思います。ここ20年ほどで、インターネットをめぐる状況は劇的に変わりました。
その中でも「HTML(Hyper Text Markup Language)」というWebページを作るための言語における、
5回目のアップデート「HTML5」の影響は計り知れません。
「HTML5」では、動作が圧倒的に軽くなり、Web上で動画などを観るための特別なプラグインも要りません。
「Adobe Flash Player」のようなソフトウェアが必要なくなってしまったのです。
二つ目は、セキュリティに重大な脆弱性が見つかったこと。
Flash Playerのセキュリティの穴を通じて、不正なプログラムが私たちのPCに攻撃を仕掛けてくることが増えました。
Adobe側もアップデートでセキュリティ強化しようにもいたちごっこで、攻撃が止む気配はありません。
これは由々しき問題ですね。
さらに三つめは、スマホがFlashに対応しなくなってしまったことです。
これからの時代、PCよりもスマホが重要になってくるのに、
スマホに対応していなくては使い勝手も良くないですよね。
以上のような理由で、Adobe Flash Playerは終焉を迎えようとしています。
2 サポートが終了するとどうなるか
次に、サポート終了するとどうなるかということですが、
・Adobe Flash Playerがアドビのサイトからダウンロードできなくなる
・ブラウザ上でAdobe Flash Playerの実行がブロックされる
・アップデートがなくなる
といったようなことが起こります。
基本的にWebサイト上にまだ残っているFlashは、観ることができなくなると考えて
まず間違いありません。
3 サポート終了前にやっておくべきこと
私たちWebサイト閲覧者側がやっておかなければいけないことは、ただ一つ。
「Adobe Flash Player」をアンインストールすることです。
【アンインストール方法】]
1.Windows・Macなど各OSで「設定」を開く
2.「アプリと機能」などの画面で「Adobe Flash Player」を選択
3.アンインストールして完了
以上の簡単な作業になりますので、皆さんも12月31日までにやっておきましょう!